ワシントンの桜の木
ワシントンの桜の木の逸話についての真実は?
あの話は作り話?
アメリカ大統領選挙も無事終わりました。
私などがトランプやハリスの評論などできませんが、それでも今回はアメリカ大統領に
ちなんだ話題を取り上げてみたいと思います。
歴代アメリカ大統領の中でも、一番有名な大統領といえば初代大統領の
ジョージ・ワシントンではないでしょうか?
そしてワシントンと言えば「桜の木の逸話」ですよね?
ワシントンが少年の頃、父親が大切にしていた桜の木を斧で切り倒してしまいました。
父親から誰が切ったのかと問われ、「お父さん、僕が斧で桜の木を切りました」と
正直に打ち明けると、父親は怒るどころか「お前の正直な答えは千本の桜の木よりも
価値がある」と許し、正直さを褒めたというあのお話です。
今はどうか知りませんが、私の小学校低学年の頃は、教科書?かなにかにも載って
ました。
子供心にもワシントンの行動に感心したのを覚えています。
しかーし、この逸話、実は「作り話」だったってご存知でした?
私も恥ずかしながら最近まで知りませんでした。なんてたって学校で教えてくれた
ことですから、そりゃずっ~と信じてましたよ。(笑)
一番説得力のあるのは「ワシントンが子供の頃には、アメリカには桜の木が
まだ1本もなかった!」という事実です。
植物学者のデイビッド・フェアチャイルドが、1906年に自宅の庭に桜を植樹しようと、
横浜から125本の桜の木を輸入したのが最初とか、、。
ワシントンDCのポトマック河畔に2000本の桜が日本から送られたのは、
1912年です。
ジョージ・ワシントンは、1732年2月22日 - 1799年12月14日の生涯ですから
絶対に桜を見たこともないのです。
では、なぜこのような逸話が生まれたのでしょうか?
このエピソードは、ワシントンの死後、19世紀初頭に子供向けの書籍として
メーソン・ロック・ウィームズ著『ジョージ・ワシントンの生涯と記憶すべき行い』の
第5版に初めて登場しました。
ということは、初版から第4版までには、この逸話は載っていないのですから
メーソンの創作であると言われているのです。
なによりジョージワシントンの話で嘘をついてはいけませんよね?(笑)