浜北の「見返りの鹿」はにわ
東京国立博物館で国宝指定50周年記念 特別展『はにわ』
浜名区染地台から見つかったはにわ
現在、東京国立博物館で国宝指定50周年記念 特別展『はにわ』が、
2024年12月8日(日)まで開催されています。
こちらをご覧ください↓
https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=2660
https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/documents/160487/1311.pdf
その展示品のなかに、浜北から出土された「見返りの鹿」と言われている埴輪も
出展されています。
しかもこの鹿形埴輪が、クリアファイルやマグネットなどの展覧会オリジナルグッズに
なって会場内ショップで人気を集めているそうです。
この鹿形埴輪は、5世紀末に築造されたとされる全長21mの小型前方後円墳である
辺田平(へたびら)1号墳(浜名区染地台六丁目)の周溝から破片の状態で
1997年に出土したものです。(埴輪は高さ90センチ、全長80センチ)
頭、首、背中、左前脚などの約100点の出土品をもとに、見つからなかった腹部などを
補ってなんと16年も掛けて2013年に復元に成功したものです。
この埴輪は、角をもつ雄鹿で、後ろを振り返っているため「見返りの鹿」とも
呼ばれています。
「見返りの鹿」の埴輪は非常に珍しく、全国でも本例含めて3例しか存在しない
そうですよ。
この「見返りの鹿」が、今回展示される「よりすぐりの至宝」のひとつに選ばれたと
いうことです。
この染地台にある古墳群は、日本に招かれた渡来人たちを動かした地域の王墓と
みられていて、付近からは狩人とみられる弓矢を持つ人物埴輪も出土しており、
狙われている場面を墳丘上で表現していた可能性も考えられるとのこと。
辺田平1号墳からは他に巫女や武人などの人物埴輪や、鳥形埴輪が出土しています。
浜北は、時代は違いますがナウマンゾウや浜北人といわれる旧石器時代の化石人骨も
見つかっていますね?
大昔は、現在の浜松市中心街よりも浜北の方が栄えていたのかも?(笑)