浜松市 過去最大の大火事?
浜松市史上最も大きな大火事とは?
150年前の大火事
ネタ探しのためいつものように浜松市HPを見ていましたら、オープンデータの災害の
記録に浜松市内で過去に起こった災害の一覧が載っていました。
1800年代から1982年11月に起こった高丘町ブルーインパルス墜落火災まで
が載っています。
ざっと目を通してますと、焼失・全壊戸数がずば抜けて多い火災がありました。
それは、1874年4月27日に起こった「伝馬町小野組出店(銀行)の大火」です。
まずこの小野組出店(銀行)というのは何なのか?というのを調べてみました。
すると銀行類似会社として出された地元資本ではない小野組の浜松支店のことだと
わかりました。
小野組というのは三井組・島田組と並び称せられた金融業者で、政府の為替方を
命ぜられ、地方に多数の支店があったようです。
浜松支店もその一つで浜松県庁の出納方の役割を担っていましたが、この火事で
焼失しました。
郷土史によりますと、「明治7年(1874年)午前七時三十分、管下浜松駅伝馬町
ヨリ失火、折節西風烈敷、駅中并近傍不残類焼、午前十一時ヨリ南風ニ変リ、
東ハ馬込村迄延焼シ、午後四時鎮火、右ハ管下未曾有之大火ニ有之」とあります。
さらに要約しますと、、
出火元は、伝馬町小野組支店で、浜松宿家数3202軒の内、焼失家数1318軒
と約半数近くが燃えたようです。
被災町は伝馬町・旅籠町・鍛冶町・後道・平田町・平田村・塩町・大工町・利町・
紺屋町・連尺町・神明町・肴町・池町・板屋町・新町・元魚町・大堀新地の十八町村に
及びました。
被災者4649人、焼死3人(男2、女1)
浜松宿の東海道筋目抜き通りはほとんど灰燼に帰し、旧家に伝わる古文書・古記録など
多くが失われたそうです。
今からちょうど150年前に起こったおそらく浜松史上最も大きな火事だったと
言えるかと思います。
(ほかにこれ以上の大火事が見当たりませんので、、、)