「各位」の使い方
各位の意味と使い方
この使い方は、例外です
郵便物やメールなどでよく見かける○○各位という言葉ですが、自分自身も含め
この言葉の使い方を正確に理解していない方が多いように思います。
そこで自分の勉強も兼ねて調べてみました。
「各位」というのは、「皆様方」「皆様」といった意味を持ちますね?
そもそも「各」という漢字は、おのおの、めいめいという意味があり、「位」には
人に対する敬語という意味があるそうです。
つまり、各位とは、「各」という大勢、みんなと「位」という○○様という敬語が
くっついたものと思えば一番わかりやすいかも知れません。
多く使われるのは、「関係者各位」「取引先各位」「担当者各位」などでしょう。
ここで間違いやすいのは、「関係者各位様」とか「担当者様各位」などと
敬称を入れてしまうことです。
先述しましたように、「各位」はその言葉自体が敬称となっていますので、
目上の人に使っても差し支えありません。
また日本語では、「関係者各位様」とか敬語を2つ重ねることは「二重敬語」と呼ばれ
適切とはみなされません。
しかーし、ここからが今日のポイントです。
この「二重敬語」にも例外があるのです。
それが「お客様各位」という言葉です。
「お客様各位」といった言葉は厳密には二重敬語となりますが、慣習?として定着した
ため、マナー違反にはならないのだそうです。
確かに「お客各位」というのは聞いたことがありません。
では「お得意様」「ご利用者様」という表現も良いのか?となりますが、
この場合は様と各位の二重使用が広く認知されているわけではありませんので、
お得意先各位、ご利用者各位とするほうがよいと言われています。
この辺が日本語のむずかしいところですね?
〇担当者各位 ×担当者様各位
〇関係者各位 ×関係者様各位
〇会員各位 ×会員様各位
〇お得意先各位 ×お得意様各位
〇ご利用者各位 ×ご利用者様各位
〇ご契約者各位 ×ご契約者様各位
これらもダメなんですねー。
でも、ご来賓各位というのはOKみたいなんですね。
むずかしいっす。(笑)