ピアノの正式な名前は?
ピアノという名前は、どのようにつけられたのか?
なぜピアノになったの?
ピアノって、本当の名前(?)があるのをご存知でした?
正式な名前は、今ではピアノですが、もともとの名前は違っていたという話を
聞きました。
これは、「楽器の街 浜松」市民として調べてみなければ、、。
ピアノは、1709年にフィレンツェのチェンバロ製作家の
バルトロメオ・クリストフォリ(Bartolomeo Cristofori、1655~1731年)によって
考案されたと言われています。
現代の一般的な鍵盤数である88鍵に比べると、当時のピアノの鍵盤は54鍵ほどだった
そうです。
そのクリストフォリが、プレクトラム(ピック)で弦をはじいて鳴らす代わりに
ハンマーで弦を打って鳴らすメカニズムを開発します。
その構造を採用した楽器が「ピアノ」です。
正式名称はイタリア語で「クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ」という
そうですよ。
「クラヴィチェンバロ」=チェンバロ
「ピアノ・エ・フォルテ」=小さい音と大きい音
つまり「小さい音と大きい音を出すことのできるチェンバロ」という意味になります。
歴史的にもピアノの正式な名称は「ピアノフォルテ」(pianoforte)や
「フォルテピアノ」(fortepiano)とも言われ、略称としては「pf」という表記が
用いられてきました。
これらの名称がさらに略されて「ピアノ」となり、現在に至るのだとか、、。
ちなみに、バッハの時代にはまだピアノがなく、鍵盤楽器といえばオルガンか
チェンバロだったそうです。
私が不思議に思うのは、「小さい音、弱い音」という意味のピアノが残って、
「大きい音、強い音」と言う意味のフォルテをなぜ採用しなかったのかということです。
ピアノフォルテやフォルテピアノと言われていたのなら、同じように後半の部分を
略してフォルテと呼ばれてもおかしくなかったと思うのですが、、。
そうすれば、今頃はピアノではなく「フォルテ」と呼ばれる楽器になっていた
かも?(笑)