400円の激安ワインが国際コンクールで金賞
もっともまずいと評価された激安ワインが国際ワインコンクールで金賞
自分の味覚を信じよ!
先週のネットニュースで、ソムリエに「最もまずい」と評価された安いワインが
国際コンクールで金賞を取ったという記事がありました。
ご存知の方も多いと思いますが、今一度記事の概要を述べますと、、、
ベルギーの公共放送局「RTBF」が、ベルギーで最優秀ソムリエに選出された経歴を持つ
ソムリエに協力を依頼し大手スーパーマーケットに売っているワインの中で最もまずいと
評価した約400円の激安ワインをラベルを貼り替えて国際コンクールに出品する
実験を行った結果、高評価を得て金賞を獲得してしまったというのです。
私は、少なからず驚きました。
ワインの国際コンクールに出てくるような審査員は、相当優れた味覚をもつ人たちでは
ないのですか?
そう言えば先月8月9日の当ブログでもこんな記事を出しましたね?
https://mikata-f.com/contents/7169
「かき氷のシロップは、すべて同じ味?」という記事です。
その時に学んだことは、人は、味覚だけでなく、色や香りなどの視覚、嗅覚、そして
思い込みによって、味の感じ方が変わるということです。
そうこの「思い込み」ではないでしょうか?
400円のもっともまずいと言われたワインを「Château Colombier
(シャトー・コロンビア)」という架空のりっぱなワインラベルに貼り替えて出した
このワインの国際コンクール。
詳しい審査状況はわからないので、勝手に想像させていただくと、、
例えば、審査員の中でも一目も二目も置かれるような老練なソムリエが、年齢のせいで
味覚が怪しくなって来ていたのに、この大層なラベルにだまされて、
「これは、凄いワインだ!」と言ったとします。(勝手なイメージですよ)
ほかのまともな審査員たちは、内心「えっ?」「まさか?」と思いながらも
自分の舌ではなく「あの伝説的なソムリエがそういうのならそうなんだろう」と
思い、改めてこのもっともまずいワインを飲んでみると、今度は「思い込み」から
「なるほど!」と味覚が変わってしまう、、、(あくまで勝手な想像です)
実際の審査結果ページには、このもっともまずいと言われたワインを
「果実とスパイスを感じる味わい」「酸味があり、グリルした肉と合う」といった
内容の選評も掲載されていたそうです。
笑っているあなた?あなたの会社の会議などでも似たようなことありません?(笑)