今年の不動産市場は、どうなる?
不動産市場の現状と予測
不動産価格と金利の関係
昨年末の日銀の実質利上げ会見によって、さっそく住宅ローンの固定金利が
上昇しました。
今後は変動金利にも影響が出てくることが予想されています。
通常であれば、金利が下がれば不動産取引は増え、価格が上がります。反対に、
金利が上がれば購入意欲が下がることで不動産取引は少なくなり、価格が下がります。
低金利時代は、金利が低く住宅を購入しやすい環境が不動産需要を高めていました。
昨年まではマンションを筆頭に戸建て住宅なども値上がりしてました。
しかし、現在の不動産価格の上昇は需要が増えているためだけではなさそうです。
新型コロナウイルスやウクライナ情勢の影響によって、エネルギー価格や資材価格が
高騰しています。
また、世界的な半導体不足や住宅設備機器も品薄になっているため、不動産の建築費も
上昇傾向にあります。
さらに、日本の建築資材は輸入品が多いため、円安による影響を大きく受けています。
つまり、普通は金利が上がり購買意欲が下がることで不動産価格も下がるところですが、
建築資材の高騰によって不動産価格が下がらないというのが大雑把に言ってしまえば
現状ではないかと思います。
専門家の意見も、かなり分かれているようですね?
不動産の購入については、インフレと円安による建築費の高止まりはしばらく続きそう
ですから新築物件の価格は今後も上昇する可能性があります。
そこへ金利の上昇懸念もありますので、購入を急いだ方が良いという意見と
外部要因が落ち着くまで、しばらく様子見をしたほうが賢明だという意見に分かれます。
売却については、住宅ローン金利の上昇が始まってしまうと、購入希望者が少なくなる
ことが予想されまので、数年以内に売却を検討しているなら、早めの行動が
望ましいという意見がほとんどです。
特に収益物件の売却では、金利が上がると利回りが低くなりますので、売却価格も
下がる可能性が高くなります。
売りは急いで、買いはじっくりということでしょうか?