幻の蟹といわれる「ドウマンガニ」
浜名湖 ドウマンガニについて
なぜドウマンガニと言われるの?
浜松には、幻の蟹と言われる「ドウマンガニ」があります。
ドウマンガニ、正式名は、ワタリガニ科ノコギリガザミというそうです。
日本でこの蟹が安定的に獲れるのは、浜名湖をはじめ、高知県の浦戸湾、沖縄県の
八重山諸島、徳島県などと限られています。
地域によってそれぞれ呼び名も違います。
高知県・・・エガニ
徳島県・・・ドテホリ
和歌山県・・ドウニュウガニ
有明海・・・ドイクズシ
なぜ浜松では、ドウマンガニと呼ばれるようになったかですが、2つの説が
あるようです。
一つは、見た目(胴)が丸いところから胴丸(どうまる)~「どうまん」になったと
言う説。
2つめは、浜名湖にある「つぶて島」という弁財天を祀る小さな無人島で、
満月の夜になると、不思議なことに「どうまん蟹」がこぞって「つぶて島」に上陸し、
神聖なお堂の周りに集まるんだそうです。
この幻想的な風景を見た漁師たちが、お堂の周りに満月の夜に姿を現すことから
神に仕える神聖な蟹。
堂満蟹(どうまんがに) と呼ぶようになったという説です。
さて、ではなぜ「幻の蟹」といわれるのかですが、日本でも獲れる地域が限られている
うえに、浜名漁協で水揚げされるのは、ピーク時でも1日50~60匹しかとれない
からだそうです。
そのため東京築地市場でも、希少価値の高い高級蟹として高値で取引されているそう
です。
味はかなり濃厚で独特な磯の香りと甘い香りがします。
通常のワタリガニとドウマンで最も違いが顕著なのは、カニみそとメスの内子(卵巣)
「初めて食べた人は皆、濃厚さに驚く」といいます。
食通の間では、カニの中でも一番カニらしい蟹として好まれているんだそうです。
漁期は4月から12月半ば。雄は8月から10月、雌は10月中旬から12月にかけて
ピークを迎えます。
浜松は、うなぎだけではありませんよー。
ほかにもトラフグやハモ、のり、牡蠣とおいしいものがたくさんありますから、
ぜひ浜松へお越しください。