建築物省エネ法改正案が国会提出へ?
省エネ法案とは?
省エネ住宅とは?
省エネ基準が厳しくなります
先送り予定だった新築住宅に省エネ基準適合を義務付ける関連法案が、一転、今国会へ
提出する方針になったそうです。
「省エネ基準とは、建築物が備えるべき省エネ性能の確保のために必要な建築物の
構造及び設備に関する基準であり、一次エネルギー消費量基準と外皮基準からなる。」
と国土交通省のHPに書かれていますが、なんのことかわからないですよねー?
省エネ住宅というのは、消費するエネルギーを抑えた住宅のことです。
家庭のエネルギー消費において、約30%を占めているのが冷暖房です。
省エネ性能の高い住宅とは、この暖冷房のエネルギー消費を抑えることのできる住宅
のことです。
冬においては、室内の温かい空気が逃げないこと、夏においては、室外からの熱が
室内に侵入しないことで、少ない暖冷房エネルギーで快適に過ごすことができるように
なります。
そのために重要なのが、冬に熱を逃がさない「断熱」と、夏に熱を侵入させない
「日射遮蔽」です。
「断熱」と「日射遮蔽」により、冬は「部屋の中の暖かい空気が逃げず、部屋内や
部屋間の室温がほぼ均一の家」「北側の風呂もトイレも寒くなく、結露もしない家」、
夏は「室外からの熱気が入らずに涼しい家」「小型のエアコンでも良く効き、朝・夕は
風通しの良い家」が実現できます。
つまり、「省エネルギー住宅」=「快適な住宅」であるといえます。
この改正案は、これまでオフィスビルなどが対象だった断熱性能などの省エネ基準を、
2025年度までに住宅などすべての新築の建物に義務付けるというものです。
要は2050年カーボンニュートラル実現に向けて、「地球環境に悪いものを建物から
放出させませんよ」ってことでしょうか?
さらにエネルギー基本計画(令和3年10月閣議決定)において、「2030年度以降
新築される住宅について、ZEH基準の水準の省エネルギー性能の確保を目指す」と
ともに、「2030年において新築戸建て住宅の6割に太陽光発電設備が設置される
ことを目指す」とする政策目標を設定しています。
このZEH ゼッチ (ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは、「外皮の断熱性能等を
大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入により、室内環境の質を
維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギーを導入することに
より、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅」のこと
です。
ただデメリットとして、このような住宅にするためには、当然様々な設備費用が掛かり
建築費が高くなるのですが、そのあたりはどうするんでしょうか?