うな重とうな丼の違いって?
うな重は、いつから?
うな丼とうな重の違いとは?
西郷隆盛の鰻好き
引き続き、今日も鰻の話題にしたいと思います。
昨日は、うな丼の誕生についての記事を載せましたが、では「うな重」は
いつ頃からあるのでしょうか?
うなぎが、重箱に盛り付けられるようになったのは、明治時代に入ってからだそうです。
うなぎが重箱に盛りつけられるようになると、うな重と呼ばれ、鰻丼よりも見栄えが
良いことから鰻丼の人気を凌ぐようになったと言います。
うな重とは、御飯と鰻の蒲焼を下から「飯」「鰻」「飯」「鰻」と交互に重ねる
「鰻重ね」を意味したという説もあるようです。
では、うな丼とうな重の違いをご存知でしょうか?
バラエティー番組などに時々取り上げられますのでご存知の方も多いかも知れません。
お店によっても違いはあるかもしれませんが、一般的には、うなぎの量の違いです。
丼よりも大きい重箱にうな丼と“同じ量”のうなぎを入れると、見た目がスカスカになり、
なんだか寂しい印象になるためだそうです。
ですので、重箱に美しく盛るためにうな重には、うなぎの太い部分である胴体の部分を
使用することが多いようです。
この「量」の違いが値段の差になっているという訳ですね?
ところで、あの西郷隆盛も、鰻好きで知られています。
明治天皇までも西郷のうなぎ好きをよく知っていたそうですから、本当に
好きだったのでしょうね。
ひとつ「素顔の西郷隆盛」という本の中でのエピソードをご紹介します。
以下引用
「祇園新地の名妓、君龍の証言によると、西郷は維新の最中の京都にいた際、宴席にも
犬を上げていたといいます。
連れていた犬はトラといって、将軍・家斉がオランダからもらったオランダ犬の
血統で、西郷は草履履きでこのトラを引いて茶亭に上がり、食をとるのが例となって
いました。
他の人たちは芸者に酌をさせながら長々といるのに、西郷は茶亭に犬と一緒にやって
来て、『犬にウナギを出してやってくれ』と言って、犬と一緒にウナギをおいしそうに
食べるとさっさと帰って行った」
完全なマナー違反という気もするが、そこは人物というものか、目の当たりにした
君龍は、「西郷さんの所作はまことに粋の中の粋を知ったお方、歴々の中の一番
お偉い方様と伺いました」と語っている。”
また、勝海舟もうなぎ好きだったということです。
江戸城無血開城の西郷と勝との話し合いが有名ですが、こんなところでも
馬が合ったのかもしれません。