不動産IDって、なんでしょうか?
不動産IDについて
未来の不動産仲介は、、、
国土交通省が、昨年から「不動産ID」の整備が検討され始めているそうです。
私もよくわかりませんので、調べてみますと、「不動産ID」とは、
1つの不動産に関するさまざまな情報を紐付けるための固有番号のことみたいです。
国土交通省のHPを見ますと、、
”我が国の不動産には、幅広い主体で共通で用いられている番号(ID)が存在せず、
住所・地番の表記ゆれにより、同一物件か否かが直ちには分からず、宅建業者・
デベロッパー等においては、仲介・開発等の際に、情報の収集・名寄せに手間・時間が
かかっている。”
当面は、住居表示(住所)と地番が違っていたりするのを、一元化したりして
同一物件のわかりにくい形を是正し、おとり物件の排除につなげようということ
みたいです。
しかし、将来的には、、、
・成約価格の推移の把握による価格査定の精度向上
・住宅のリフォーム履歴等の把握
・電気・ガス・上下水道などのインフラ情報
・都市計画やハザードマップ情報のオープンデータ化
・設計図や建物の性能、施工情報、修繕の履歴などの情報の連携
そして、最終的にはAI査定など、ビッグデータの活用へと繋がっていくようです。
まだ検討段階のようですが、これが完成したら、不動産仲介業者の仕事も
大きく変わってくるのは間違いありません。
売主、買主、業者間での「言った、言わない」や「聞いていない」とかは
無くなって来るでしょうし、不利な情報をお互いが隠して取引するということも
無くなるでしょう。
不動産情報が透明化されるとユーザーと不動産屋の間に情報量の乖離が無くなります。
お互いが公正に誠実に取引できる環境が整うことはいいことだと思いますし、
情報がオープン化されても、不動産業者の仕事がなくなってしまうとまでは
思いません。
病気がわかったところで、医者がいらなくならないのと同じで、
不動産業者も、今よりも更に専門的な知識に裏付けられたアドバイスが出来、
そして、その提案をしてくれた業者が信頼できる人間かどうかまで問われるような
なって来る時代になるのではないでしょうか?