相続した不動産の資産価値って?
自宅の相続税評価額を算出する方法とは?
自分で計算してみよう
こんなご質問がありました。
「実家を相続したのですが、相続税を計算するために実家の資産価値(相続税評価額)
を知りたい」とのことでした。
そこで、今回は、質問者様に回答するため、おおよその資産価値(相続税評価額)を
簡単に算出する方法を見てみます。
借地やアパートなど第三者に賃貸している不動産は、また計算方法が違いますので
別の機会にやることにして、今回は、わかりやすくするために実家(住宅とその土地)
という前提で計算することにします。
さらに、路線価格がある地域に限定します。(土地の倍率方式の計算は、また後日)
まず建物の評価額ですが、一番かんたんなのは、毎年4月~5月頃に市役所から
郵送されてくる固定資産税・都市計画税の納税通知書を見てみることです。
土地と家屋に分かれていますが、家屋の固定資産税評価額というのが、
その建物の相続税評価になります。
つまり、家屋の固定資産税評価額がそのまま相続税評価額となります。
仮に家屋の固定資産税評価額が1,000万円である場合は相続税評価額も1,000万円です。
お手元に納税通知書がない場合は、市役所、区役所、最寄りの協働センターなどで
固定資産税の課税証明書を取得することもできます。
自宅が建っている土地(自用地)の評価額は「正面路線価×地積×各種補正率等」が
相続税評価額です。
路線価は、国税庁のホームページから見ることができます。
これです↓
https://www.rosenka.nta.go.jp/
各道路に64Eとか記載されていますが、これは64,000/㎡ということです。
Eというのは、上部に載っている借地権割合を表しています。
例えば、250㎡の土地でしたら、64,000×250=16,000,000
となり、おおよその相続税評価額は1600万円と言う事になります。
但し、詳しくは、各種補正率で計算をします。
これは、土地の形が不整形地だとか、間口に比べて奥行が長すぎるとかで
金額を補正することです。
おおまかな金額を知りたいだけでしたら、上の計算で取り合えずはいいと思います。
土地が広かったり、正確に算出する場合は、我々専門家にご依頼ください。