どこでも太陽光発電 フィルム型の太陽電池
次世代の東芝のフィルム型太陽光電池
太陽は動かないという小説から
太陽光発電の未来は?
昨日の静岡新聞朝刊に、再生可能エネルギー拡大の切り札として期待され、
建物の壁面や窓ガラスなどに貼りつけて発電するフィルム型の次世代太陽光電池の
本格的な実用化が近づいているという記事が載りました。
東芝が研究している「ペロブスカイト太陽電池」というものですが、これは
横浜桐蔭大の宮坂先生が発案した日本発の技術であり、特徴としては、
軽い・薄い・割れないという小学生が使う下敷きのもっと薄いような形状のもの?です。
東芝は今回、エネルギー変換効率を15.1%と実用的な大きなサイズの
フィルム型としては世界最高の成果を出したということです。
今後は、更に変換効率や耐久性を高めて2025年の実用化を目指すとしています。
これが実用化されれば、例えばビニールハウスに導入し、農作物を育てるのに必要な光を
透過させながら、同時に農地で必要な電力を生成するようなことも可能になります。
またオフィスビルや高層マンションの窓ガラスに発電モジュールを搭載することも可能
ということになります。現在でも「発電する窓」の研究が他社で行われているようです。
そんな遠くない将来に、まさに「どこでも太陽光発電」ができる時代が、すぐそこまで
来ているようですね。
技術的なことは、私には全くわかりませんが、この記事を読んですぐに思い出したのが、
2014年に出版された吉田修一さんの「太陽は動かない」という産業スパイ小説です。
映画やドラマにもなったようですから、ご存知の方も多いでしょう。
私は小説しか読んでいませんが、その中に宇宙太陽光発電というのが出てくるんです。
宇宙空間上で太陽光発電を行い、その電力をレーザーだか電磁波で地球上に直接送る
というアイデアです。(これは実際に研究も進んでいるようです)
これが出来ると、まさに家庭の窓に下敷きくらいのフィルムを1枚貼っておくだけで、
家じゅうの電力がまかなわれてしまうといった凄い内容?だったように記憶しています。
5,6年前に、この小説を読んだ当時の私は、「どうせ小説の中の話しだろ?」とは
考えられませんでした。
なぜか絵空事には思えず、「これは必ず実現する!」となんの根拠も確信もなく
ずっと思い込んで来てました。(笑)
それが形は違いますが、同じような技術が出て来た記事を見て、嬉しくなって
今日のブログにしたという次第です。ハハッ