令和3年度 土地白書から その2
令和3年度 土地白書から一部をご紹介します。
土地は有利な資産か? 国民の意識調査
前回に続き、令和3年版土地白書から興味がありそうな箇所を抜粋してご紹介します。
日本の土地利用の概況
”令和元年における我が国の国土面積は約3,780万haであり、このうち森林が約2,503万
haと最も多く、次いで農地が約440万haとなっており、これらで全国土面積の約8割を
占めています。
このほか、住宅地、工業用地等の宅地は約197万ha、道路は約141万ha、水面・
河川・水路が約135万ha、原野等が約35万haとなっています”
空き家率
”総務省「住宅・土地統計調査」によると、平成30年の空き家は、平成25年と比べ、
約29万戸増加し約849万戸となっている。
また、総住宅数に占める空き家の割合(空き家率)は13.6%で、平成25年から
0.1ポイント上昇している”
国民の土地・不動産に関する意識
”令和2年度の意識調査によると、「土地は預貯金や株式などに比べて有利な資産か」
という質問に対し、「そう思う」と回答した者の割合は21.5%、「そう思わない」と
回答した者の割合は27.3%、「どちらともいえない」と答えた者の割合が31.2%と
なった。
過去の意識調査結果では、平成21年度意識調査から令和元年度意識調査まで
「そうは思わない」の割合が「そう思う」の割合を上回る結果が続いており、
今回意識調査でも「そうは思わない」の割合が「そう思う」の割合を上回った。”
「そう思う」と回答した者にその理由を聞いたところ、「土地は生活や生産に有用だ
(役に立つ)」と回答した者の割合が34.2%と最も高く、「土地はいくら使っても
減りもしなければ、古くもならない、なくならない(物理的に滅失しない)」と
回答した者の割合は、32.2%となった。
「そう思わない」と回答した者にその理由を聞いたところ、「土地は預貯金などに
比べて、維持管理にかかるコスト負担が大きいから」が42.3%と最も高く、以下、
「不動産である土地は株式などと比べて流動性が低く、運用方法が限定的であるから」
が19.2%、「地価は自然災害や周辺開発等の影響を受けると、下落するリスクが大きい
から」が16.7%、「地価上昇による短期的な値上がり益が期待できないから」が
13.6%の順となった.。