地震の神様を祀っている細江神社
細江神社の歴史
パワースポットとして有名な夫婦楠
大蛇と大蝙蝠の戦いの伝説も
今日は、全国でも珍しいと言われる地震の神様を祀っている細江神社についてです。
なぜ地震の神様を祀るようになったのか?という歴史がおもしろいです。
2020年7月9日の中日新聞の記事から一部引用します。
”静岡県・浜名湖の北岸近く、浜松市北区にある細江神社は、天変地異をきっかけに
創建された。
一四九八(明応七)年の旧暦八月、後に「明応地震」と呼ばれる推定マグニチュード
8・0〜8・4の大地震が太平洋沿岸を襲った。
淡水の浜名湖では南岸が陥没して切れ目(今切口)ができて遠州灘とつながり、
湖に海水が流入。遅れて大津波が発生した。
この津波により、浜名湖周辺では一万人以上が亡くなったと伝わる。
浜名湖南西部の同県湖西市新居町にあった角避比古(つのさくひこ)神社は
社殿もろとも流されたが、ご神体だけは対岸の伊目(浜松市北区)に漂着した。
そこで地元民が祭ったが、十二年後の地震でまたもや流され、今度は気賀(同区)の
赤池にたどり着いた。
地元民が「奇跡のご神体」として大事に祭ったのが、細江神社の始まりとされる。”
2度の地震から残った「ご神体」まさに地震の神様というのに相応しいですよね?
細江神社は、またパワースポットとしても知られています。
推定樹齢500年といわれる「夫婦楠」をはじめとする御神木があるそうです。
中には「大蛇と大蝙蝠(おおこうもり)の戦い」の伝説もある楠もあります。
このクスノキの大穴の中で、大蛇と大蝙蝠が「このクスノキの主はおれだ」と
互いに言い張りました。
そのため大蛇と大蝙蝠は次第に仲が悪くなり大喧嘩になってしまいました。
この戦いは三日三晩も続き、お互い血だらけになり、ついに力が尽き果ててしまったと
いうお話です。
このクスノキの空洞の中には、その時に流したと思われる血のあとがあるそうです。
夏休みにでも、お近くを通りましたら細江神社に寄ってみてはいかがでしょうか?