「上座」の起源は?
上座の由来は?
「床の間」とは?
日本のビジネスマナーで、上座(かみざ、じょうざ)と下座(しもざ、げざ)などと
席順が決められていますね?
ビジネスマナー研修などで、新入社員の方々は勉強されるのではないでしょうか?
今回は、席順のマナーではなく、なぜ上座、下座というものができたのか?
その由来について調べてみました。
その起源は、「床の間」だということです。
室町時代にできた住居の様式である書院造(しょいんづくり)に床の間は登場します。
床の間の「床」とは、「座する場、寝る場所」と言う意味があり、身分の高い貴族が
座ったり寝る場所を一段高くしていたことが始まりだそうです。
「とこしえ(永久)」という意味もあるようです。
また、昔の寺の僧侶が勉強するための部屋(書院という本を読む机付き)が源流で、
その部屋の中には「仏画」や「神号」をかけるスペースがあり、それに対する供え物と
して自然に花瓶や香炉などを置くようになったようで、供え物を畳の上に置くわけには
いけないということで板を敷いたのが始まりとも言われています。
とにかく、床の間を背にするのは最も身分の高い人とされ、床の間が「上座」になり
その反対側が「下座」となります。
これ以外にも、「左上右下」(さじょううげ)という考え方もあります。
これは、左側が上位、右側が下位とするもので、飛鳥時代に中国から伝わって
きた考え方です。
中国では、皇帝は北極星を背に南に向かって座ることが良いとされていたそうで
皇帝からみて左側(東側)から日が昇り、右側(西側)へ日が沈むことから
東側が尊いとされ、左側が右よりも上位だとされたということです。
入り口に近いところが下座という由来には、敵が入り口から入ってきた時に、
地位の高い大将が敵に討たれてしまうことを防ぐため、入り口から一番遠いところに
座ったという説もあります。
私はいつも入り口に近いところに座っていますねー(笑)