プロ野球 元最年長選手は?
浜崎真二選手について
凄いプロ野球選手がいたものだ!
歴代最年長プロ野球選手は中日・山本昌で、50歳で引退しています。
2015年まで「生けるレジェンド」と呼ばれながらプレーした選手ですので、
記憶に新しい方も多いでしょう。
しかし、この山本昌投手が歴代最年長記録を更新するまでの64年間最年長記録を
保持していた選手がおりました。
その選手は、浜崎真二さんです。
しかもこの人、プロ野球に入団したのがなんと45歳!の時というではありませんか?
(これは今でもプロ野球最年長入団記録です)
もう少し詳しく調べてみますと、時代背景もあったのかも知れませんが
今では考えられないようなエピソードを持っていました。
浜崎 真二
1901(明治34)年12月10日~1981(昭和56)年5月6日
広島県呉市出身
左投左打
旧制広島商業で、甲子園に出場。
しかし悪友と学校をさぼったりしたことで中退し、その悪友と一緒に
神戸商業へ入学します。
そこで、左腕エースで4番というポジションでまた甲子園に出場し準優勝。
その後、クラブチームに所属し、日本最初のプロ野球チーム「芝浦協会」を
相手に勝ったりしています。
昭和6年と9年のアメリカ大リーグ選抜との対戦では、日本チーム選抜に
選ばれ、あのベーブルースやゲーリックとも戦っています。(この時32歳)
終戦後、後楽園球場で野球観戦をしていた浜崎さんに偶然、阪急球団社長の
村上実氏に声を掛けられ、阪急に選手兼監督として入団します。(この時45歳)
そして、この年の9月28日に対南海ホークス戦に、浜崎監督は自ら登板。
当時、球界のエースでもあった別所投手と投げ合い、6対2で快勝しています。
つまり、45歳のデビュー戦で初勝利をあげたということです!
その後もマウンドに上がり、48歳までに30試合に登板して5勝5敗の成績を
残しています。
1950年には48歳4か月で最年長勝利投手記録を樹立。
この記録が64年間、山本昌投手に破られるまで続いたのでした。
同年に引退し指導者に専念。
晩年まで、辛口評論と毒舌で球界のご意見番「球界彦三」と言われ人気を
博したそうです。
最後に、最も驚かされたのは、この浜崎選手は身長が公称156cmとありますが
実際は150cmくらいではなかったかと言われているそうです。
正に「小さな大投手」だったのですねー。