クラフトビールと地ビールの違いは?
クラフトビールとは? 地ビールとは?
歴史からわかる地ビールとクラフトビールの違い
私は前々から不思議に思っていたのですが、地ビールと併記してクラフトビールと
表示があったりするのを見かけるたびに、「違いはなんだろう?」と
思っていました。
「地ビール○○(クラフトビール)」と書いてあったりするやつです。
そこで、今回は地ビールとクラフトビールの違いを調べてみました。
まず「クラフトビール」とは、
一言で言えば「大手メーカーで大量生産されるビールとは一線を画し、ブルワー
(ビール職人)が、香り、味、苦味などに徹底的こだわり、1つ1つ丁寧に
造られた工芸品のようなこだわりのビール」となります。
まさにクラフトというように職人技のビールと言えます。
更に2018年5月、全国地ビール醸造者協議会(JBA)が3つの定義を示しました。
■定義1) 大手メーカーから独立している
■定義2) 醸造者の管理が徹底されている
1度の仕込みで製造される麦汁は20キロリットル以下のため、醸造者の管理が徹底して
いる
■定義3) 伝統的な製法を継承している
地域の特産品を原料にしているか、伝統的な製法を継承しています。
では、「地ビール」とは、、
1994年の酒税法の改正により、ビールの製造免許を取得するための条件が緩和され
たために小規模なブルワリーが全国に生まれました。
それらのブルワリーが、それぞれの地元で造るビールが、「地ビール」と呼ばれるように
なったということです。
「地ビール」という言葉は、日本酒における「地酒」と同様に、
“地域を象徴するビール”という意味合いで使われ始めたようです。
そこには、単に当時の地酒ブームにあやかったというだけでなく、ビール造りを通じて
地元の経済や文化を活性化させたいという思いもあったようです。
では、その違いは??というと
「ほぼ同じもの!」ということです。(笑)
では、なぜ「地ビール」と「クラフトビール」というように違う言い方を
するようになったのかと言えば、地ビールという名前の方が早く世に出たのですが、
当時はあまり評判が良くなく、地ビールはおいしくないと言われていたようです。
地酒と同じようにお土産的な要素も強かったようです。
そこで一部のビール醸造所では「どうしたらビールがおいしくなるか?」の試行錯誤を
重ねて、こつこつと研究を重ねていったのです。
そして2000年代にアメリカでクラフトビールの人気が出てくると、今までの地ビールが
再注目されるようになったのです!
このときに、昔のおいしくなかったと言われている「地ビール」と差別化するために
つけた新しい名前が「クラフトビール」ということのようですね。