「幸福予算」から考えること
「幸福予算」とは?
そもそも幸福って?
幸福について考えさせられる映画?
ニュージーランドには、「幸福予算」なるものがあるそうです。
これは、限られた予算を国民の幸福のために使おうというもので、「国民の幸福度に
よって政策の成否を判定する世界で初めての予算」と言われています。
英語では、「THE WELLBEING BUDGET」というそうです。
Wellbeingを幸福と訳すことに、少々違和感がありますけど、、。
具体的な政策としては、、
1.メンタルヘルス支援
24歳以下の若者を中心としたすべてのニュージーランド人の精神的健康をサポート
2.子供の幸せをサポート
家庭内暴力・性暴力の対処、貧困家庭3000人の保護と自立支援を行い、貧困の
サイクルを断ち切る。
3.マオリ族と南太平洋諸国系の生活向上
先住民族である彼らの文化・価値観を尊重し生活向上のサポートをする。
4.イノベーティブな国家創生
国民のデジタルスキルの取得を促し、ベンチャーへの投資、低炭素社会の実現に
向けた技術開発を行う。
5.サステイナブルな経済社会への移行
持続可能な低炭素経済へ移行するため、それに関連する企業・団体、地域社会、
プロジェクトをサポートする。
となっています。
ニュージーランド政府の説明によると、「幸福とは、人々が目的、バランス、
意味をもって充実した人生を送ることができるときのことである」と定義しています。
こう言われると幸福、幸せとは何か?ということを否応なく考えてしまいませんか?
これは、国によっても、人によっても立場によっても捉え方は、まさに十人十色では
ないでしょうか?
今日の食べ物にも困っている人であれば、「物質的な豊かさ」が一番の幸せと
考えるかもしれません。
ある程度の経済発展を遂げた国であれば、それにプラスして生活や人生の質
「クオリティ・オブ・ライフ」を求めるのではないでしょうか?
また例えば、3カ月後に間違いなく死ぬとわかっている人なら、健康こそが幸せで
あると思うでしょうし、庭に咲いてる花を見ただけでも幸福感に包まれるかも
知れません。
こう書いていたら、昔観た映画を思い出しました。
「最高の人生の見つけ方」という映画です。
家族思いで勤勉実直な自動車整備工・カーター(モーガン・フリーマン)と、
独身で大金持ちの傲慢な実業家・エドワード(ジャック・ニコルソン)。
偶然同じ病室になり、お互い余命6か月と宣告され、人生でやり残したことを
書き出したリスト(棺桶リスト)に沿って2人で次々に夢を叶えていく、、というような
映画でした。
この映画の中にも、幸せについて考えるヒントがあるように思えました。