焼き鳥はタレ?それとも塩?
あなたは、タレ派か塩派か?
なぜ昔はタレが多かった?
先日ネットで、「焼き鳥はタレ派か塩派か」をアンケート調査したニュースを
見ました。
結果は、全体でほぼ半々でしたが、30代より上の世代では、少し塩派が
多かったように思えました。
そこでもう少しこの話題を掘り下げてみようと昔に遡ってサイトを探してみました。
2016年のアンアンの調査では、
タレ派36% 塩派45% 選べない19%となっていました。
2017年のASAHIの調査では、
絶対にタレ派 19.9% 絶対に塩派 12.3% どちらでもよい 15%
焼き鳥の種類に合わせて決めるが52.9%と圧倒的でした。
私の記憶では、昔は焼き鳥といえば、ほとんどタレだったように思います。
塩で焼き鳥を食べるというのは、バブル時代以降のような気がしていましたが、
それを裏付けるような記事を昨年のプレジデントオンラインで見つけました。
”「昔は焼き鳥といえばタレだったのではないか」と話す年配の方が何人か
いらっしゃった。
それが事実だとすると、焼き鳥の塩焼きが定着したのは、いつ頃のことなのだろうか。
というわけで、簡単に焼き鳥の歴史をひもといてみたい。
現在の焼き鳥の形式、つまり、鶏肉を小さく切り、串打ちして焼き台で焼成する
調理法は、遅くとも江戸の元禄時代には存在していたという記録が残っている。
そのときの味つけは、塩もあれば、タレもあったようだ。”
以下、内容を要約しますと、昭和30年代に入るとアメリカから低価格の
ブロイラーが輸入されるようになりました。
(ブロイラーは短期間で成長するように開発された肉用若鶏の通称)
短期間で成長させるためにブロイラーは、肉の旨味があまりなく味が淡泊だった
ため当時は、塩で食べるよりタレの方がおいしかったからというのが、
「昔は焼き鳥といえば、タレだった」という根拠らしいです。
それが、1980年代後半くらいから高級焼き鳥店が出始めると、厳選された地鶏を
使った焼き鳥が供されるようになりました。
素材の味をそのままにということで塩が好まれるようになったという訳です。
おいしい地鶏がたくさん出てくると、将来は「焼き鳥といったら塩!」という
ことになるのかも知れませんね?
なんとなく「塩で食べるのが通」という風潮もありますが、私は
未だに焼き鳥といえばタレ!です。(笑)