人は、一生でどのくらい歩くのか?
一生涯で地球1周分歩けますか?
江戸時代の旅人は、どれくらい歩いていたのか?
あなたは、毎日「何歩」歩いていますか?
ナイキ創業者の自伝『SHOE DOG』に、以下のような記述がありました。
”人が1日に歩く歩数は平均7500歩で、一生のうちでは2億7400万歩となり、
これは世界一周の距離に相当する。”
地球1周は、赤道の長さ、または北極と南極の2点を通る長さのどちらかと考えると、
大体40000kmですので、この計算で行くと、1歩は1.5m弱になります。
かなり身長の高い人が大股で歩くぐらいでしょうか?(笑)
厚生労働省「平成28年『国民健康・栄養調査』の結果」によると、1日あたりの歩数の
平均値(20歳以上)は男性で6984歩、女性で6029歩となっています。
一人80年生きるとすると男性は6984(歩)×80(年)×365(日)=2億393万2800歩、
女性は6029(歩)×80(年)×365(日)=1億7604万6800歩となります。
フィル・ナイト氏の言っている歩数よりはやや少なめですね。
自分を見てみますと、自宅から会社まで車、仕事先へも車で移動しますから、
測ったことはありませんが、とても1日7000歩も歩いてないと思います。
ちょっと歩くのは、犬の散歩くらいですから、、。(笑)
東京とか都会に住んで、電車通勤している方の方が歩いていると思います。
では、江戸時代の旅人は1日で何キロくらい歩いたのかも調べてみました。
一般的に江戸を立って京に向かう場合、最初の宿泊地となったのが戸塚宿、
あるいはその手前の保土ヶ谷宿でした。
日本橋から保土ヶ谷宿までが八里九町(約33km)、戸塚宿までは十里半(約42km)
です。
ですから1日の行程はおよそ八里から十里強(約32~40km)といえそうです。
もちろんこれは成人男子の場合ですが、歩行速度を時速4kmとすると、単純計算で
約8~10時間も歩くことになります。
そのためには夜明け前に出発し、夕方日が暮れないうちに次の宿に着くようにしていた
ということですね。
しかも、現代みたいにウォーキングシューズではない、草鞋(わらじ)でですよ?
昔の方は、健脚だったのでしょうね。
この時代であれば、生涯で地球1周は軽く歩いていたのではないでしょうか?