港と湊の違いは?
港と湊の漢字の由来は?
港と湊の違いは?
人の名前に使われる「湊」の意味は?
突然ですが、私がカラオケで歌う曲の中で「おいらの船は300トン」という
持ち歌がございます。(笑)
世の中では、ほとんど知られていない歌だと思いますが、私の仲間の間では
とても有名な歌(?)です。
ほぼ毎回リクエストされるものですから、もう何百回歌ったかわからないくらいです。
私の友人たちも、今ではほとんど歌詞を覚えたと思います。
その歌は「港でたなぁら~マグロを追って~」と始まり「エンヤコラセー、
エンヤコラセー」で終わるマグロ漁船に乗る漁師の景気のいい歌です。
ということで、前置きが長くなりましたが、今回はその歌詞にも出てくる
「港」と「湊」の違いについて書いてみたいと思います。(ちょっと強引すぎ?)
みなとの「み」は「水」、「な」は古い連体助詞で「の」、みなとの「と」は、
「門」で、つなげると「水の門」という意味になります。
漢字の「港」は、「巷(ちまた)」という部分と「水」の部分にわかれます。
「巷」は町や村の通路のことを表していますので、水の通路の意味から
船が出入りする水路のある港を表すようになったということです。
ですので、「港」はもともとは水路という意味で船の発着する場所の意味では
ありませんでした。
「湊」は、「奏」という部分と「水」の部分にわかれます。
この「奏」は、お供え物を集めて神様に差し出す様子を表した漢字で
多くのものが集まるという意味になります。
この「奏」と「水」を組み合わせてできた「湊」という漢字は、もともとは
船がとまるかどうかは関係なく、水路がその方向に向かって集まる場所という
意味だったそうです。
また「湊」は「港」に比べて古風な表現とも言えますが、それは「湊」のほうが
船が安全に停泊することができる場所という意味をもった時期が早かったので
かつて「湊」と呼ばれていたのが「港」と呼ばれるようになったという説も
あるそうです。
まとめると、「港」は船着き場のことで「湊」は水上にある人やものが
集まるところのこととなります。
「湊」は船着き場だけでなく、人やもののことまで含んだ表現とも言えます。
だから「港」が人の名前として使われることはあまりありませんが「湊」という
字を使った名前がよくあるのはそういう意味もあるからなんですね?