令和2年 公示地価発表
全国・静岡県・浜松市の公示地価動向について
浜松市の動向は?
先週18日に公示地価が、発表されました。
これは、毎年3月に国土交通省が、1月1日時点における標準地の正常な価格を
公表するものです。
もう少し詳しく言いますと、一般の土地の取引価格に対しての指標になったり、
公共用地の取得価格の算定に使われたり、不動産鑑定士が土地について鑑定評価を
行う場合の規準となったりします。
全国平均を見てみますと、全用途平均は5年連続、住宅地は3年連続、商業地は
5年連続で、いずれも上昇しています。
ただ上昇といっても、去年と比べて0.2%から0.3%の上昇ですので
ほぼ横ばいと言っていいと思います。
住宅地で大きく上昇しているのは、東京都と福岡、宮城県、沖縄県ですね。
静岡県内では、商業地と工業地の平均変動率が、0.1%上昇しました。
これでも12年ぶりの上昇です。
一方、住宅地では0.7%の下落で、これは12年連続です。
浜松市を見てみますと、住宅地で目立った上昇をしている地点は、中区では
中央1丁目の4.6%、山手町3.1%、広沢2丁目2.8%、蜆塚2丁目2.3%
幸2丁目2.0%と2%以上の上昇をしているのは、高級住宅地だけですね?
東区の住宅地では、最高で中田町の1.7%の上昇が最高で、他はほぼ横ばい。
西区では、雄踏1丁目が3.6%、大平台4丁目1.7%上昇していますが、
馬郡町の4.5%下落など、全体的に下落している地点の方が多くなっています。
南区では、すべての地点で下落です。
北区も、やはり横ばいか下落傾向が見られます。
浜北区も同じくほぼ横ばいか下落で、染地台や中瀬の人気も落ち着いてきた感じです。
こうしてみますと、二極化傾向が徐々に浜松でも顕著になって来ているようです。
また、実際にこの調査は、去年の秋頃からやっているものですので、
新型コロナウイルスの影響は、一切反映されていません。
現在、日本や世界を席巻している新型コロナウイルスの影響が、
今後の土地価格にどのような影響を与えてくるのか、戦々恐々と見守っています。