自転車競技 スプリントのルール解説
静岡県で開催される自転車競技のトラックレース スプリントとは?
スプリントレースとは?
この種目は、私が自転車競技をしていた頃には、スクラッチレースと
呼ばれていました。
ちょうどその頃、中野浩一選手が、1977年から世界自転車選手権で10連覇を
達成した種目ですので、記憶がある方もいらっしゃるかも知れません。
しかし、いつのまにスクラッチからスプリントと名前が変わったのか、、、(笑)
ルールは、簡単です。
まず予選は、全選手が一人ずつ走ります。3周走るうちの最後の200mの
タイムを測定して上位タイムの選手が本選に出場できます。
本選は、2名の選手が、1周250mのトラックを3周して、先に
フィニッシュラインを通過した選手の勝ちとなります。
2人ずつの選手がトラック3周を走る着順を競います。敗者復活戦や9~12位/ 5~8位決定戦では、3~4人ずつ競います。
最初の半周は、インコースからスタートした選手が先行しなければなりません。
スプリント(競り合い、ラストスパート)を開始したら、追い抜くとき/抜かれるときは、自分の走行ラインを守らなければいけません。主に、先行選手がインコース(スプリンター・レーン)、追走選手がアウトコースになります。
相手に近づいたり、接触したりして追い抜くような危険な走行は禁止となっています。
人間の全力疾走持続時間は、長くても10数秒間、距離にすると200m程度と
言われていますが、そのフルパワーでフィニッシュラインへ向かってくる姿は
迫力満点です。
また、選手にとっては、最大の敵である「空気の壁」をいかに相手選手との
駆け引きによって、自分に有利なようにレースを運べるかがみどころです。
突然スピードアップしたり、行く手を阻んだり、時には自転車をピタッと
止めての駆け引きもあります。
先行するか、追い抜くかによって体力の消耗度も違いますし、決勝までの
体力も計算しなければいけません。
ルールは、単純でも体力戦、知力戦、心理戦が繰り広げられる競技です。
実は、私も現役時代は、この種目で大会に出場したことがあるんです。
結果? はい、予選落ちでしたー(笑)