不動産を「負動産」にしないために
負動産とは?
「負動産」にしないために、やるべきことは?
早めの対策・決断が重要になってきます!
バブルの頃は、「親が所有している不動産がある」というのは、プラスの財産として
とらえられていましたが、近年では、「負動産」「負動産地獄」などと
言う言葉まで生まれて来ました。
ここでいう「負動産」とは、簡単にいえば「不動産価値のなくなった土地や建物」
のことを指します。
不動産的な価値がないとは、お金に変えられない不動産、つまり売れない不動産と
いうことになります。
特に地方では、人口減少や都市部への人口流出などが原因で、土地や家を売却しよう
にも、買い手がつかないという場合が増えて来ています。
その結果、お金を生み出すどころか、ローンや固定資産税を払い続ける必要が
あったり、維持管理の出費がかさみ、赤字になってしまうということも
珍しくなくなってきました。
親がよかれと思って遺したものが、子供にとっては大変な負担となる可能性も
否めません。
そんな「負動産」の相続を避けるために、どんなことをしておくべきでしょうか?
相続対策は、相続が発生してからでは、出来ることが限られます。
親が亡くなったあとのことを話すことに、抵抗を感じる人もいるでしょうが、
最低限、以下の4つは確認しておきましょう。
・兄弟姉妹がいる場合(相続人が複数いる場合)は、誰がなにを引き継ぐのか
・親の家に誰かが住むことは可能なのか
・第3者に貸すことは可能なのか
・いざとなったら売却が可能なのか
できれば、親も現在の財産がどれくらいあるのか、相続税がどれくらい掛かるのか
ぐらいは事前に知っておく必要があります。
このあたりは、相続アドバイザーであれば試算してくれますので、早めに
相談されることをお勧めします。
10年、20年というスパンで見た場合、残念ながら不動産の価値は、今後
益々減少していく地域の方が多いと思います。
特に売却が厳しいエリアのアパート、マンションを所有されている場合は、
早めの対策・決断も必要です。