お勧めの小説家 個人的にですが、、
原尞(はら・りょう)というハードボイルド作家をご存じでしょうか?
現在では、もはや伝説と言ってもいい作家をご紹介します!
今までに書いた長編小説は、たった5冊だけ
1988年、早川書房に届けられた一通の持ち込み原稿から始まった。
たちまちその才能が認められて
第1作 「そして夜は甦る」で作家デビュー。
翌年の第2作 「私が殺した少女」で早くも直木賞を受賞。
1990年 短編集「天使たちの探偵」日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞
5年後の1995年第3作 「さらば長き眠り」
9年後の2004年第4作 「愚か者死すべし」
そして14年後の昨年に第5作 「それまでの明日」
そのほかはエッセイ集が2冊
31年間でこれだけです。
ちょうど私が不動産業界へ入った時と、ほぼ同じ期間です。
書くのは私立探偵・沢崎を主人公としたものだけ
長編・短編を含めこれまで発表した小説はすべて、私立探偵・沢崎を主人公と
したものだけです。しかも沢崎という苗字だけしか知られていません。
これでは、飽きられるとお思いかもしれませんが、出せば必ず10万部越え。
昨年14年ぶりに出した「それまでの明日」は、いきなり
「このミステリーがすごい!2019年版」で堂々の1位!
この驚くべき遅筆と才能!
普段は、地元佐賀県でフリーのジャズピアニストとしてライブ活動も
されているそうです。
あるインタビューに答えて
「僕は1のものを1.1とか1.2にするために、時間をかけてしまうようなところ
があってね。それ以外の書き方はできない。時間をかけて書くことがいいとは
思わないけど、好きなものにするために、やっぱり時間がかかってしまいます。」
「自分を納得させられない仕事はしない」というのが、原さんの生き方!
それが作品ににじみ出てるんですね?
私も、もちろんファンの一人で、作品はすべて読ませて頂きました。
私には小説を書くような才能はありませんが、
「自分を納得させられない仕事はしない」
この矜持だけは、ぜひ真似したいと思います。
原さんは、現在72歳。
あと何冊、彼の作品が読めるのか、、、