津波警報は、なぜすぐにわかるの?
津波警報は、なぜあんなに早くわかるのか?
この地震による津波の心配はありません
テレビを観ていると突然「ニュース速報」があの音と共に流れるとドキッとしますよね?
中でも地震速報は、一番敏感になりやすいものです。
震度2~3程度なら聞き流すのですが、それよりも大きい規模の地震が住んでいる地域の
周辺で起きたりすると津波が心配になります。
するとすかさず「この地震による津波の心配はありません」というテロップが
流れますよね。
震度5以上の地震でも、このテロップが流れることがありますが、疑い深い私は
テレビに向かって「本当かよ?」って突っ込みたくなる時があります。(笑)
なぜこんなに短時間で(数十秒?)津波が来ないと気象庁は言い切れるのでしょうか?
内閣府の防災情報のページに以下のように書いてありました。
”気象庁は「津波予報データベース」を構築している。
このデータベースは、震源の位置や規模によって、どこに、どのくらいの高さの津波が
どのくらいの時間で到達するかを10万通りにシミュレーションした結果を蓄積して
いる。
気象庁は、地震観測データを24時間リアルタイムで監視しており、地震が起こると
直ぐに、震源の位置や地震の規模を推定し、その結果をデータベースで検索する。
すると、津波の影響を受ける場所、津波の高さ、到達時間の予想が分かるのだ。
気象庁はその予測をもとに、全国の沿岸を66に分けた津波予報区ごとに、津波警報・
注意報を地震発生後最速2分で発表する。
これらは、直ちに防災関係機関や報道機関に提供され、テレビ、ラジオ、防災無線など
を通して、住民や船舶に伝達されるようになっている。”
そもそも日本における津波警報体制は、1941年9月11日に仙台地方気象台を中心とした
気象官署によって、三陸沿岸に対する津波予報を実施するための組織(三陸津波警報
組織)が発足したことが始まりだそうです。
それから80年以上にわたり様々なデータを集積し10万通り以上のシュミレーション
分析を繰り返し、連綿と引き継がれてきた歴代気象庁職員の天気にかける熱意の歴史と
プライドがあの一言に集約されていると言っていいかも知れません。
「この地震による津波の心配はありません」と。