日本のホームラン記録について
シーズン45本以上、ホームランを打った選手は?
やっぱり、「世界の王」は偉大です!
いよいよ明日から、日本シリーズ進出をかけてファイナルステージが始まります。
セリーグは、ご存知の通りヤクルトが2連覇を果たし、22歳の村上宗隆選手が
史上最年少での3冠王、そして最終戦、最終打席で日本人最多の56号本塁打を
打ちました。
そんなに熱狂的ではありませんが、一応私も30年来の静かなヤクルトファンの一人
ですので、喜びを噛みしめております。
しかし、10月3日あの最終戦に神宮球場に足を運んだお客さんは、幸運ですねー。
一生忘れられない思い出となったのではないでしょうか?
村上のホームランを生で見られたのも、もちろんですが、今シーズン限りで引退する
内川、坂口、嶋の3選手の引退セレモニーにも泣けましたよ。
3選手を送る高津監督の言葉は、実に良かった!
(このように選手に対して暖かい家族的な球団だからヤクルトが好きなんです)
話を村上選手のホームラン記録に戻します。
ニュースでは、連日歴代のホームランバッターである「落合や野村監督の記録を抜いた」
「ローズやカブレラの記録に並んだ」などと報道が過熱していましたね?
当ブログでは、ちょっと視点を変えてシーズン45本以上ホームランを打った選手に
注目して見ました。
シーズン最多ホームラン記録の上位選手は、
1位 バレンティン (ヤクルト) 60本 2013年
2位 村上宗隆 (ヤクルト) 56本 2022年
3位 王貞治 (巨人) 55本 1964年
ローズ (近鉄) 55本 2001年
カブレラ (西武) 55本 2002年
6位 バース (阪神) 54本 1985年
7位 野村克也 (南海) 52本 1963年
落合博満 (ロッテ) 52本 1985年
このうち「45本以上ホームランを打ったシーズンは何回あるか?」という括りで
調べてみますと、
ローズ 4回 55本(2001年)51本(2003年)46本(2002年)
45本(2004年)
カブレラ 3回 55本(2002年)50本(2003年)49本(2001年)
バース 2回 54本(1985年)47本(1986年)
野村克也 1回 52本(1963年)
落合博満 2回 50本(1986年) 52本(1985年)
外国人選手は助っ人ですから日本球界にいた年数が短いので仕方ないと思いますが、
意外なのは、松井秀喜選手が45本以上本塁打を打ったのは、2002年50本の
1度だけなんですね?
さらに日本最多本塁打記録を持つバレンティンに至っては、45本以上本塁打を
打ったのは、2013年60本のこのシーズンたった1度だけなんです。
これに比べて、やっぱり「世界の王」は違いました。
王貞治 55本(1964年)、51本(1973年)、50本(1977年)
49本(1968年、1974年、1976年)、48本(1966年、
1972年)、47本(1967年、1970年)
と、10回もありました。 凄いとしか言いようがありません!
このオフシーズンには他球団が、村上選手の弱点、攻め方を徹底的に研究してくる
ことでしょう。
これは王さんの選手時代でも同じだったと思います。
常に研究してくる投手の更に上を行くような努力、成長を遂げることが出来たからこそ
これだけの成績が残せたのだと思います。
口で言うのは簡単ですけどね、、。
村上選手が王さんと並ぶ55本の本塁打を打った時のインタビューの中で王さんは
答えています。
「今は投手が分業制だから、1試合で同じピッチャーに4回当たることもほとんどない。
4回違う場合もあるだろうし、最初のピッチャーは2回、3回当たるけれど、あとは必ず
違うピッチャー、専門家が出てくる。
そういう中で、今、ホームランを量産するというのは、われわれの時代よりも難しい」
と、とても謙虚に村上選手を讃えていました。
「世界の王」の背中を追いかけて、成績だけでなく人格的にも王さんのような
立派な人になってもらいたいと願います。