ラグビーW杯 エディジョーンズに尊敬を込めて
エディジョーンズの言葉から見えてくるもの
リーチマイケルの言葉
今週末は、いよいよラグビーW杯の決勝が行われます。
私が応援していたオールブラックスを完全に撃破したイングランドが、決勝の舞台へ
上がります。
このイングランドを率いているのが、4年前のW杯で日本代表を率い
南アフリカを破って「世紀の大金星」と称賛されたチームを作り上げた
皆さんご存知のエディ・ジョーンズです。
にわかラグビーファンの私が、一番興味をもった人物です。
今大会で日本代表が、アイルランドを破った翌日、主将のリーチマイケル選手が
言った言葉があります。
「勝ちたいというメンタリティーと、勝てるという自信が一番の勝因」だと
さらりと言ってのけたのです。
この言葉の持つ重みと凄み! この言葉を聞いた瞬間、私は震えましたね!
ただのビッグマウスではなく、本当に死にもの狂いでやってきた者だけが
言える本物の男の自信が、そこに感じられたからです。
彼らは、どれほど長い期間、気の遠くなるような過酷な練習と準備をして来たのか、、。
この哲学を教え込んだ最初の指導者であるエディジョーンズとは、どういう人
なんだろうと、、。
とても、私などが彼のことを語るなどと驕った考えはありませんし、書ける
ものでもありません。
そこで、エディジョーンズの言った言葉から、ちょっとでも彼の哲学が
見えてこないかなと、インタビュー記事などを集めてみました。
エディジョーンズの言葉
エディが日本代表ヘッドコーチに就任直後の日本代表の印象を明かした言葉。
「敗者のメンタリティーでした。『一生懸命やったんだから負けてもいいじゃないか』
『頑張った結果だからいいじゃないか』というハッピールーザー(幸福な敗者)の
メンタリティーでした」
「勝利については確実に言えることがあります」それは、勝利は
「得ようと強く意識しなければ、決して得られない」ということです。
「そのためには、準備と努力を積み重ねる以外ありません。
弱いチームを指揮する際は、意識革命から始めなければなりません。
すべては、意識の問題なのです。
勝利をもたらすのは、結局自信です。」
「よく自信がもてないという人がいますが、理由は簡単です。
結局は、準備不足なのです。」
「自信を持つ方法は、実に簡単です。
準備と努力を重ねればいいのです。準備や努力は、貯金のようなものです。
すればするほど、自信という貯えは増えていきます。
努力をせずに自信がないと嘆いても、仕方ありません。」
このあたりの言葉が、前述のリーチマイケルの答えに繋がっていますよね?
でも、この自信を持つに至る練習がどんなものか想像できる言葉が続きます。
「ティーバッグは、お湯につけて初めておいしいお茶かどうかわかりますよね。
これは選手も同じ。その選手の本当の能力はストレスをかけないとわかりません」
「心配ほど無意味なものはない」
「課題をひとつひとつ明確にせよ」 「経験より熱意が大事」
「客観視すれば進むべき方向がわかる」 「冒険しない人は後悔するだけ」
「言い訳が成功を阻む」 「成功は準備がすべて」
「チャレンジするから成功ができる」 「決断するから進歩が生まれる」
まだまだ名言は、いっぱいありましたが、とても載せきれません。
私も、彼の本がいろいろと出版されているようですので、もっと勉強して
みたいと思います。
最後にエディジョーンズが、日本代表HCを退くことが決まったときのインタビューが
ありました。
「またエディーさんとやりたいか?」との質問にリーチマイケルは
笑いながら「もうやりたくない、きついから」と返した。
その理由は、世界一といわれた練習量
「1時間の練習でもジャージを絞ったら汗がバァーて出るくらいの練習を朝5時から
1日3回、多い時は5回繰り返してました。また経験したくないです」
堀江翔太も「自分の人生の中で一番厳しいコーチでした」
「あれだけのハードワークは、エディーさんでないとやらせることができない」
エディジョーンズHCだからこそ、選手は信じて過酷な練習に耐えられたと語る。
まさに、目的を明確にし、それに向かうには何が足りないのかを選手に教え込み
納得させ、だから、今、この過酷な練習をするんだというコーチング。
選手一人一人に気を配り、観察し、限界まで持てる能力を引き出させる人間力。
相手を分析する戦術眼。今回のオールブラックスを撃破したような2年半にも及ぶ準備。
こんなドラマを目の当たりにできるからラグビーW杯って、こんなにも
人々を魅了するのでしょうか?