浜松 七不思議話から
浜松の7不思議話から「空から降った星」のお話
浜松の昔話から
今日は、趣向を変えて(本当はネタに困りました 汗)
「浜松 これが日本一」という郷土史家さんが書いている浜松七不思議という
カテゴリーから、「空から降った星」というお話を載せてみました。
昔,昔の話です。
いつもは,静かでおだやかな村に,突然,強い光とともに大きな音が鳴りひびきました。人々は,びっくりして家の外に飛び出し,何があったのかあたりを見わたしました。
「何だ,この音は?」
「雷よりもすごい光も見たぞ。」
「地ひびきもすごかったな。」
「おそろしいことがあるもんだ。何か,悪いことでも起きなければいいが。」
集まった村人が話していると,
「村の寺の前に,大きな火の玉が落ちたらしいぞ。」
という声が聞こえてきました。さっそく,みんなは寺の方にかけ出しました。
寺に着くと,みんなは,火の玉の落ちた後をおそるおそる探し出しました。
「おっ,あれは何だ。」
竹やぶに,今まで見たことのない,こげたにおいのする不思議な穴を見つけました。
「火の玉が落ちた穴にちがいないぞ。」
「みんなでほってみよう。」
急いでほり出すと,大人にぎりこぶしほどの見たこともない石が出てきました。
「なんだ,この石は。不思議な色に光りかがやいているぞ。」
「この石の正体をなんとか知りたいものだ。」
村の人たちは,考えあぐねたあげく,浜松城のお殿様(とのさま)に調べてもらうことにしました。お殿様は,家来の学者に石を見せ,さっそく調べさせました。
何日かたった後,城の学者は村の人たちを集めて言いました。
「これは隕石(いんせき)というもの。星のかけらである。」
「えっ,あの空にある星なの。」
「星が降ってくることなんてあるのかな。」
村の人たちは,空を見ながらおどろいて話を聞きました。さっそく「玉(たま)薬師(やくし)如来(によらい)様」と名付けてまつると,村の内外から多くの人々がお参りに来るようになりました。
この石は,今では「篠ヶ瀬隕石」と言われ,全国的にも有名な隕石の一つとして科学館に展示(てんじ)されています。
以上、郷土史家さんのブログから
この方も、浜松の日本一を探したりしてブログにアップされています。
いろいろおもしろい記事を載せていらっしゃいますよ。
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