一富士二鷹三茄子の由来と続き?
縁起がいい初夢にまつわる説とは?
一富士二鷹三茄子の続きがある?
今年も気が付けばもう12月です。時がたつのが早すぎる気がしますが、今回はさらに
気の早い初夢にまつわるお話です。(笑)
一富士二鷹三茄子(いちふじにたかさんなすび)
これらは初夢に見ると縁起がいいとされているもので、一番目に富士山、2番目に鷹、
3番目に茄子を見るととても縁起がいいとされています。
私も子供の頃、なぜ茄子の夢を見ると縁起がいいのか?とても違和感があったのを
覚えています。
調べてみますと、これには実に様々な説があることがわかりました。
まず、富士山は「不死」、鷹は「高い」、茄子は「成す」という意味を指すから
縁起がいいというもの。
いやいや、富士は、「無事」を指すのだという説もありました。
そもそもこの3つは、徳川家康が好んだ物が富士山や鷹狩り、初物の茄子で
あったからそれを順番に並べたという説もあります。
また、駿河国の名物を並べたという説もあります。
徳川家康が隠居後の居城としていたのが、駿河国にあった駿府城だったことから、
日本一の富士山、富士山麓に棲む鷹は鷹の中でも最高の種、駿河国で生産される茄子も
逸品であることから、優れたものの象徴として三つを並べたという説。
徳川家康が駿府城にいた際、初茄子の値段がとても高かったため、「まず一に高きは
富士なり、その次は愛鷹山(あしたかやま)なり、その次は初茄子」と言い、
そこから「一富士二鷹三茄子」という言い回しがされるようになったという説。
江戸時代、最も古い富士講組織の一つがある駒込富士神社の周辺に鷹匠屋敷があった
こと、駒込茄子が名産物であったことに由来するという説もあるそうです。
こうなると、真偽のほどはわかりませんね?
ところで、これには続きもあるそうで、「一富士二鷹三茄子」の後に続けて
「四扇五煙草六座頭(しせん ごたばこ ろくざとう)」となるのだとか、、。
扇とは扇子(せんす)、たばこもわかるのですが、6番目の座頭とは髪の毛を剃った
盲人のことを指し、「毛が無い」ことから「怪我無い」とされたとのことです。
さらに「一富士二鷹三茄子」と「四扇五煙草六座頭」はそれぞれ対応しており、
富士と扇は末広がりで子孫や商売などの繁栄を、鷹と煙草の煙は上昇するので
運気上昇を、茄子と座頭は毛がないので「怪我ない」と洒落で家内安全を願うとも
言われているそうです。
よく考えられてると感心するしかないですね?